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搂膝拗歩の要領

新記事アップは久しぶりです。

歳のせいで身体コンディションに関わることは多いのだが、どれも故障や不具合に関する事なので、それらを書くとどうしても暗くなる。

太極拳の動作要領等は経験を重ねるごとに、功夫を積むごとに、重点や目の付け所、考え方が変わってきて、安易には書けないな〜と思う。

また身体内部のことは書き表しにくいと言うこともある。

そんなこんなで書いてないのだが、太極拳普及に僅かでも寄与できればと考え直し、今書けることを出来るだけ書くことにした。

と言うことで、今回は

『搂膝拗歩』を取り上げ、私が気をつけている点を幾つか記した。

(いつものことですが、簡化24式太極拳を念頭においています)

白鶴亮翅の定式から搂膝拗歩に入るとき、手だけで行わない。体軸の回転が先にあり、肩・上腕・前腕・手の順に動きが伝わる。

体軸の回転には視線の移動も伴う。

擺臂収脚、屈臂上歩では、それぞれの動作は手と足が同時に完成するようタイミングに気をつける。

屈臂上歩の次、まず搂膝が先行する。(先行する意識を確実に持つ)

搂膝は体軸の回転から始まる。手を先行させない。

上の手は搂膝が始まると同時に自然に推掌が開始される。

上腕は外旋、前腕は内旋しながら、肩を沈め肘を落として手を前に伸ばす。

両腕は力を抜き伸ばし切らない。

弓歩と搂推は同時に完成する。