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第40回全日本武術太極拳選手権大会

2023年7月14日〜16日、千駄ヶ谷の東京体育館で第40回全日本武術太極拳選手権大会が通常内容で開催された。

オリンピックの準備工事の影響で、2018年第35回大会は東京体育館を離れ、『武蔵野の森総合スポーツプラザ』で開催された。続く2019年第36回は岡山県『ジップアリーナ岡山』で開催。2020年第37回も岡山の予定だったが新型コロナで中止。2021年第38回は仙台の予定になったが、又中止。

昨年の第39回大会は3年ぶりに東京体育館に戻り開催されたが、コロナ禍の下、競技種目を絞り原則無観客で2日間の縮小開催となった。出場選手数は702名に留まった。

今回は出場選手1689名/3日間の通常開催となった。

私の出場する24式太極拳は前回大会では実施種目から外れたので、今大会が4年ぶりの実施となった。

私の競技活動を支えてくれたのが、会社勤め同期で親友の城石君である。

2012年の東京都武術太極拳選手権大会大会に初出場した時から、毎回応援に駆けつけビデオを撮影してくれた。ビデオは改善点を確認する最高の材料である。

ただ体格も体力も私を遥かに上回る城石君も病に冒され、岡山に応援に行くと言いながらも来れなかった。仙台にはずーっと『絶対行く』と言っていた。仙台で一緒に酒を酌み交わしたかった。

大会に参加するようになって順位を上げて来れたのは城石君のお陰だ。当人も1位になるところまで応援したがっていた。35回大会で2位になったのは見たが、36回岡山で1位になるのは見て貰えなかった。東京に会場が戻ったら見て貰えると思っていたが、その前に逝ってしまった。

今回は、天国から見てくれることを信じて、絶対1位との気持ちで取り組んでいた。その矢先、本番から丁度4週間前、自分の不注意で歩行中に右膝を痛め、痛めた瞬間は競技人生終了かと思ったが、なんとか回復し間に合わせることが出来た。

振り返ると4週間はギリギリのラインで、3週間だと無理だった。

リハビリと出来ることをやっている中で、怪我の功名もあった。悪いことだけではなかったのは面白い。4年間の加齢で昨年12月に後期高齢者となったことも心配になるが、皆同じく歳を取っていると思い直した。

結果、幸いにも優勝出来たので、暑さが少し和らいだらお墓参りに行き報告する予定だ。