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選手権大会出場を振り返る

今回は東京都武術太極拳選手権大会(以下都大会)、全日本武術太極拳選手権大会(以下全国大会)に出場するにあたり、何に取り組んできたかを極々簡単な記録として残す。

単身赴任を終え東京に戻って来た2010年、始めて全国大会を観戦した。

赴任先でお世話になった先生が選手として出場するのでその応援もあった。

レベルの高い演舞を見て、全国大会に出れる等とは思いもしなかった。

都大会出場は太極拳を始めて7年目の2012年3月である。

(2011年もエントリーしたが3.11で大会が中止、開催予定日は3月12日だった。)

その3年後(2015年)に全国大会出場を果たし、7年後(2019年)には全国大会で1位となった。

太極拳を習い始めて14年目のことである。

最初の頃は間違わずに時間内に演舞することに一番気をつかった。

特に雲手、倒巻肱の回数を間違わないように気をつけた。

また蹬脚、独立ではしっかり立つこと。

これは未だに大きな課題。

むしろ加齢に伴い最重要になっている。

又その頃、2人の先生に言われたのは、「24式の粘り」を出せ、ということ。

「24式の風格」・・・も言われた様に思う。

全国大会に出場するようになってからは、柔らかく大きな動き、粘りのある動き、正しい姿勢・綺麗な形・動きを総合的に向上させるよう練習を重ねた。手指の形・姿勢にまでも気を配った。

上位者の動画を撮っては動きを研究した。

ユーチューブで参考になる動画を探し、部分的に取り入れて自分の演舞を改善したりもした。

そんな過程の中で一番の出来事は他のブログでも書いたが、「緩んで広がる」ことの体得である。適切な鬆を取り込むことで「髙山の24式」となったと思う。

今年の全国大会で24式が4年ぶりに実施されるのは間違いないと思う。

1位の時71歳、4年経過し後期高齢者入りした今、シード権を継続して頂いたことに感謝し、精一杯頑張ろうと思っている。