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「軸・重心・安定」

蹬脚・独立に限らず片足立ちになる時の安定を確保することは大事で、完全には出来ないことが多く、永遠の課題みたいになっている。この事に関し私が体験的に理解している主なことを以下に羅列する

①ゆっくり動く太極拳は重心のコントロールが大事。

上体の軸を垂直にし、その軸上に重心があるようにするとコントロールし易い。

②上体の軸は、上端を上へ持ち上げ、下端を下へ伸ばし、真っ直ぐに保つ。

上端は頸椎の上端、下端は仙骨下端を意識する。

③軸を前後左右に動かすのは軸の上端から動かす。

棒の上端を持って動かすイメージである。上端を持てば軸はぶら下がっているので垂直を保つ。下端から動かそうとすると軸が傾きやすく、垂直を保ち難い。

④重心は足裏が作る底面の中心上に置く。

(垂直の軸の延長線が到達する点が足裏の中心にあるということである。)

両足が接地しているときは双方の足裏の中心を結ぶ直線上に重心があるようにする

⑤軸の水平方向の移動と軸を中心としての回転動作は別々に行なう方が安定を保てる。

⑥軸・重心をより強く感じるためには普段の練習の2倍の時間で登路を通すと良い。