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細かい?いえいえ大事です!

太極拳を楽しむ人は誰でも”少しでも上手く”という気持ちを持っていると思います。

しかし、多くの太極拳愛好者を見てきましたが、上手に演武するという視点から見ると、意外と細かいことがおざなりにされています。

一つ挙げるなら、つま先の方向です。

並立歩・開立歩のときの、弓歩・虚歩のときの、側行歩のときの、・・・、つま先の方向です。

過去、教室等で先生がつま先の方向を指摘することを見たことは殆どありません。

多分一度は注意していると思いますが、繰り返しは言わないです。

とりあえず太極拳になっていれば良しとしているからでしょうか。

上手な演武を目指すなら、つま先の方向一つにも気を配って正しい方向に向くよう努力することが大事です。

具体的には、例えば上歩のとき、踵が床につく瞬間にはつま先の方向を意識して脚・足の姿勢を整える必要があります。踵が接地した後につま先の方向を修正するのはダメです。

失敗している殆どはつま先が外へ開いています。それでは弓歩も正しく決まりません。

外へ開く原因は脚の伸びる方向に足を伸ばすだけで、つま先を内側に入れる意識が無いからです。

細かいかも知れませんが、細かいだけに自分で直す意識が無いと永久に直りません。

以上、簡化24式太極拳を念頭に記しましたが、他の拳式でも定められたつま先方向を強く意識しましょう。