定式の意識をしっかり持つことは大変大事です。
定式は套路の各式の終わりに形を決めるところです。
私が最初に習った中国人の先生は、生徒が套路を通している時に定式に差し掛かると、「ここは形があーる!」と高い声を大きくして言っていました。
形を決める訳ですから、正しく美しく決めたいものです。
ですから形を身に着ける為の基本功も大切です。
私は、これを『定式站椿功』として行いました。
(悪い形で站椿功を行うと悪い形が定着しますから、注意が必要です。)
定式は形を決めますから、最終形で止まる印象です。
でも、別の見方をすると、定式は次の式の始まりでもあります。
終点で切れるのではなく、終点と同時に始点ということで繋がっています。
演武の時は、終点と始点の意識を持ちつつ繋げていくことが大事です。
更に、定式を形よく美しく整える為には、定式から次の定式に至る過渡動作を正しく行うことも大切です。
動作は、定式から次の定式に向け、全身の骨、つなぐ靭帯、筋肉をどの順番でどういうタイミングで動かすかということで、これが上手くいかないと次の定式が正しく整いません。
頑張って研究、精進しましょう。
お困りの方はレッスンで看て差し上げます。