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放鬆(ファンソン)

 太極拳には、大事なこと、気を付けることが沢山あります。

その一つが『放鬆』です。

放鬆が出来れば、柔らかく伸びやかで大きな動き、気持ち良い動きになります。

 放鬆の説明は調べると沢山出てきますが、私の理解は、身体各部の余分な力を取り去り必要なところには必要最小限の力を入れる、です。

 放鬆に関して私の節目は二つあります。

一つは太極拳を始めて4年半ほど経った時です。

それまで先生に、私の手先をつまんで上下に振りながら「力を抜いて!」とよく言われていました。

でもどうしたら抜けるのか、先生の目で抜けていると見られるのか、皆目分かりませんでした。

 それは突然訪れました。

夜の駐車場で1人練習をしていた時のことです。

野馬分鬃の定式に至ったとき、「あれっ。抜けている!」と体感したのです。

 二つ目は、全日本へ向け練習をしていた時です。

日本連盟の4段位教程に記載されている『定式で胸・腹部をゆるめて寛げ、動作を伸びやかに拡げる』をT先生が師範して下さったのです。一度だけですが、見た瞬間会得しました。これはありがたかったです。

 以降、緩みはだんだん広がり、緩み方も上手くなってきていると思っています。

個人レッスンでは、受講者のレベルに合わせつつも、なるべく早く身につけて貰えるよう努めています。

 

 4段位教程の色々な記載内容もそれらの意味が次第に分かるようになりました。

(以前は、何を言っているんだろうと感じていましたが、良いことが沢山書かれています。)

 『4段位教程 重点項目』はこちらです。